上部開放型シールド工法
「新オープンシールド工法」

技術の概要

新オープンシールド工法は、上部開放型シールド機を推進させ土砂崩壊を防ぎながら、その内部で函体布設を行う工法です。土砂の掘削積込作業及びセグメントに相当するプレキャスト函体の布設作業は開削工法として施工します。地上からバックホウにて掘削・積込みを行うため、山留め工が不要となり工事占用面積の低減、工期短縮、工費縮減が可能となります。

技術の特徴

  • 1.掘削に伴う山留めはシールド機によります。
  • 2.掘削は油圧ショベルを用います。
  • 3.機械の直ぐ後ろに挿入した函体を反力として掘進する“シールドタイプ”と発進立坑内に函体を挿入し、発進立坑内の元押しジャッキで推進する“推進タイプ”及びシールド機を自走させる”自走タイプ”の3タイプがあります。
  • 4.中折れ式機械を用いて、カーブ施工も可能です。
  • 5.シールド機械本体の上に油圧ショベルを載せることにより家屋等の間の密集地でも施工が可能です。
  • 6.函体に対して余堀りを行うことで、函体外側に埋設管の同時布設が可能となります。
技術の特徴

メリット

  • 1.開削工法の場合のように施工延長上の山留めは不要であり、工費の低減、工期の短縮が図れます。
  • 2.函体設置後、直ちに埋戻しが可能なため占有期間が短くなります。
  • 3.油圧でシールド機械本体を押すため、騒音・振動が少なくなります。
  • 4.テールボイドが小さく地山を緩めません。
メリット

特記事項

あらゆる地盤・地質で施工可能ですが、軟弱地盤の方が施工性に優れます。

実績
  1. 1)中島川広域基幹河川改修工事(左岸バイパス)(H15.7~H17.7) 長崎県
    施工延長 L=175.7m 内空断面 5.0m×6.0m
  2. 2)公共下水道第29-1 工区管渠布設工事(緊特)(H14.3~H15.3) 岸和田市
    施工延長 L=243.8m 内空断面 2.5m×1.5m

他多数

NETIS登録No.
KT-990261-A
適用工種
開削トンネル
備考
新オープンシールド協会員