技術の概要
建設機械のエンジン排気音などに含まれる低周波音は、工事現場に設置される防音パネルや近隣住宅の窓で遮蔽するのが難しく、近隣住宅の室内で低周波音特有の圧迫感や不快感を覚えやすいという課題があります。
このような課題解決に向け、建設機械のエンジン排気音に含まれる低周波音を発生源側で抑制する後付け可能で電源不要のローコストなサイドブランチ型消音器「静ま~る」を開発しました。
技術の特徴
- 1.建設機械のエンジン排気口から排気管を延長・分岐させ、先端の閉じた枝管(サイドブランチ)を設けることで、排気管を直接伝わる音波と枝管で反射して戻る音波の干渉によって、特定の周波数の音を低減するシンプルな消音器です。
- 2.効果の得られる周波数は、枝管の長さで決まる狭い範囲なので、建設機械のエンジン排気音のように周波数の変動が少ない騒音源に適しています。
- 3.耐熱ダクトで既存の排気口に接続するため、装置の取付け・取外しが容易です。
- 4.電源不要のローコストなパッシブ消音器です。耐熱・耐候性に優れ、維持費もかかりません。

メリット
圧迫感や不快感の原因となる建設機械のエンジン排気音に含まれる低周波音を最大で約20dB低減できることを実機で確認しています。

特記事項
- 適用工種
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- バックホウなどの重機を用いる工種
- 発動発電機やコンプレッサを用いるプラント
- 備考
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- 外販の予定なし
- 当社の2現場で使用実績あり
- 特許第6374262号