小径コアによる
構造体コンクリート強度調査法
「ソフトコアリング」

技術の概要

ソフトコアリングは、直径20mm程度の小径コアによるコンクリート強度調査法であり、構造体を傷めずに、非破壊試験の簡便さと破壊試験の正確さを併せ持っています。

技術の特徴

  1. 1.直径20mm程度の小径コア供試体の圧縮強度から、実験式を用いて補正することにより、従来の直径100mmのコア供試体圧縮強度による推定法と同程度の精度で構造物の構造体コンクリート強度を推定できます。
  2. 2.小型の機械を用いて容易にコアを採取することができ、採取跡の補修も容易です。
  3. 3.圧縮試験機の容量が小さくてすむため、簡易な試験器を使って採取したその場でリアルタイムにコンクリート強度を推定できます。
小径コア採取状況、Φ100コア(左)と小径コア(中Φ22.5、右Φ18.5)

メリット

  1. 1.従来の直径100mmのコア供試体に比べて構造物に与える損傷が軽微なため、柱・梁などの主要構造部材の強度を直接調査することができます。
  2. 2.非破壊試験とは異なり、構造体から直接コアを採取するので、精度の高いコンクリート強度を得ることができます。
  3. 3.コアの径が一般的な構造物の鉄筋間隔より小さいため、鉄筋切断の可能性が非常に小さくなります。

特記事項

■適用範囲

・既存構造物を対象とした調査法です。
・強度以外に、中性化深さ、塩分含有量も測定できます。
・普通コンクリートと軽量コンクリートに適用できます。
・推定されるコンクリートの実強度が80N/mm2程度以下を対象としています。

実績
  1. 1)国土交通省全国合同庁舎劣化調査
  2. 2)都市基盤整備公団集合住宅構造体コンクリート調査
  3. 3)発電所建屋コンクリート調査
  4. 4)学校施設耐震診断

他多数

外部評価
(財)日本建築センター 建設技術審査証明取得(更新)(H22.4)
適用工種
コンクリート構造物の調査・診断
関連資料
建設技術審査証明報告書
備考

ソフトコアリング協会設立(H12.9.5)

名古屋大学谷川教授の指導のもと、当社、(株)錢高組、日本国土開発(株)が共同開発しました。