技術の概要
地震発生後、建物の被害状況を早期に推定できるシステムです。大地震が発生した際、自動的にシステムが起動し、地震直後に得られる震源情報に基づき、起動後数分でシステムに登録されている建物の被害状況を推定してリスト化します。またその結果と地盤の推定震度分布を地図上に表示し、さらに、自動で推定結果のリストとその推定震度分布図を、設定したアドレスにメール配信します。
技術の特徴
本システムにより建物がどの程度の被害を受けるか推定でき、被害の程度が色分けされ、被害の大きいものほど凡例が大きく表示されます(図1)。また、個別物件をクリックすると建物情報と敷地での震度の大きさ、推定被害を確認できるようになっています(図2)。
- わずか数分で被害状況と震度分布の推定が可能です。
- 地震情報(震源位置、マグニチュード)から地面の揺れの大きさ(震度)を推定できます。
- 推定した震度と建物の簡易情報(建設年代、構造種別、階数、用途)から建物の被害を推定できます。
- 推定結果を設定されたe-メールアドレスに自動配信できます。
- 特定の断層を手動設定することで、想定地震のシミューレーションが可能です。

メリット
-
1.地震発生時の事業継続計画(BCP)発動の際、迅速・的確な初動体制確立の支援に活用できます。
- 社員の安否確認を重点的に行うエリアの絞込み
- 優先的に確認すべき保有施設の絞込み
- 2.想定地震が発生した場合の震度および被害状況予測が可能で、保有施設の耐震化対策の優先順位など事業継続計画(BCP)策定の支援に活用できます。
特記事項
建設中の建物、必要な建物情報が入力されていない場合は被害推定できません。
- 実績
- 当社BCPにて活用中
- 適用工種
- 一般建築物