二次覆工省略型セグメント
「スライドコッターセグメント」

技術の概要

スライドコッターセグメントは、軸方向挿入型のコッター継手とワンタッチ式のクイックジョイントを用いた二次覆工省略型セグメントです。
セグメントの位置決めと同時に締結が完了するため高速施工が可能となります。また、継手金物が覆工本体に内蔵されるため、内面平滑化と耐久性の向上が可能となります。

技術の特徴

  1. 1.セグメント継手面にT型金物とC型金物を、一方リング間はクイックジョイントを有し、セグメントをトンネル軸方向に挿入するだけで同時に締結されます。
  2. 2.セグメント継手のC型金物内には、くさびとポリウレタンゴム(反力材)が内蔵されています。これはセグメント継手の締結力を発生させるためのものであり、ポリウレタンゴム硬度を変えることで締結力を制御できます。
1.セグメント面を合わせる、2.軸方向に挿入、3.締結完了

メリット

  1. 1.継手締結の作業性、安全性に優れ、従来のボルト式セグメントに比べて組立時間が大幅に短縮し、安定した高速施工ができます。
  2. 2.トンネル内面に金物が露出しないため、平滑な仕上がりであり耐久性に優れることから、二次覆工の省略に適しています。
  3. 3.エレクタ−とジャッキ操作のみで継手の締結が可能であり、大幅な省力化となります。
  4. 4.高速施工、二次覆工省略により工事費が低減できます。
仕上がり状況(日比谷共同溝工事)、C型金物、T型金物、クイックジョイント
実績
  1. 1)北部処理区新羽末広幹線江ケ崎支線下水道工事(H15.7〜) 横浜市下水道局
  2. 2)日比谷共同溝工事(H14.3〜) 国土交通省関東地方整備局
  3. 3)吉見浄水場導水路工事(H14.1〜) 埼玉県公営企業局
外部評価
(財)国土技術研究センター 技術審査証明(H17.3)
適用工種
シールドトンネル