技術の概要
本システムは、食品廃棄物(生ごみ)や有機性排水をメタン発酵し、発生したバイオガスを生成することでメタンガスをエネルギーとして利用する技術です。
技術の特徴
本システムは、成分に日間変動があるような食品廃棄物(生ごみ)や有機性の排水をメタン発酵し、バイオガス化することが可能です。
特徴は下記の3点となります。
- 1.グラニュールを用いたバイオガス化
中温菌グラニュールによるメタン発酵システムを採用することで、安定稼動と容易なハンドリングが可能となります。 - 2.可溶化と二相式メタン発酵による処理の高効率化
溶解槽、酸生成槽、メタン発酵槽と各反応過程ごとに別槽を設けることで、反応に寄与する菌相環境の制御が可能となり、処理時間の短縮を実現できます。 - 3.バイオガスから電気と熱の回収も可能に
ガスとしての直接利用も可能ですが、コージェネ発電機により電気と熱を回収したり、余剰電力については売電することもできます。

メリット
- 1.1日3〜5t以上の生ごみ発生量で事業採算性があります。ただし、水処理設備の導入有無など条件によって試算結果が異なります。
- 2.特徴の2の効果により、従来の中温発酵技術と比較して処理時間を1/2〜1/4に短縮することができます。
- 実績
- 「複合商業施設における食品系廃棄物を対象としたバイオガス化事業」として(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、(株)マイカルとの共同実証事業を実施しました。
- 適用工種
- 複合商業施設、食品工場、学校、廃棄物処理施設
- 関連資料
-
- 月刊クリーンエネルギー(2010年月刊 3月号)
- NEDO成果報告書
- 備考
-
最適なプラントを設計するためには現地調査の上、下記の項目の情報が必要です。
- 対象となる食品廃棄物の種類、発生量
- 現状の処理費用
- 設備設置想定場所(自治体名称)
また、各種の導入補助制度についてもご提案し、最適なソリューションをご提示します。