技術の概要
中高層建物やドームのような大型建築物などに係わる様々な風工学的な問題(外装材風荷重、構造体風荷重、ビル風、風揺れ、換気・通風、風鳴り音等)を風洞実験や流体数値シミュレーション等により予測、評価します。
技術の特徴
境界層風洞による実験と数値流体計算技術を用いて、主に以下のような実験、解析、評価を行うことができます。
- 1.風圧実験による外装材風荷重の算定
- 2.風圧実験から得た時刻歴波形による建物の弾塑性応答解析
- 3.空気力実験または空力振動実験による建物の風揺れ予測、構造体用荷重の算定
- 4.風洞実験・流体シミュレーションによる風環境の確率的評価(ビル風の予測・評価)


メリット
- 1.風洞実験に基づく合理的な外装材風荷重評価により、サッシ、ガラス、カーテンウォール等の耐風安全性を確保することができます。
- 2.構造評定が必要なドームや高層建築物、煙突・タワー等の特殊建物の合理的な耐風設計が可能です。高層建物の居住性能評価を行うこともできます。
- 3.環境アセスメントや近隣説明に必要となる高層建物周辺の風環境予測・評価を行うことができます。
- 4.周辺模型自動製作装置を導入したので、安価で迅速に周辺模型を製作できます。


- 実績
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- 1)三宮新港町高層集合住宅(R2);風圧実験および外装材用風荷重の算定
- 2)関西医科大学タワー棟(H31);風圧・風環境実験および外装材用風荷重の算定、ビル風評価
- 3)山の内高層集合住宅(H17);風圧実験による風応答解析及び外装材用風荷重の算定、ビル風評価
- 4)勝どき超高層集合住宅(H17);風圧実験による風応答解析及び外装材用風荷重の算定、ビル風評価
他多数
- 適用工種
- 集合住宅、事務所、ドーム