技術の概要
知的生産性向上が注目される昨今、執務室の高い快適性に対するニーズはより高まりつつあり、省エネルギーと快適性を両立するタスク&アンビエント空調の需要増加が見込まれています。
前田建設のタスク&アンビエント空調は、「デッキスラブ利用天井放射空調」(アンビエント)と「タスク空調対応小型床吹出口による床吹出空調」(タスク)を組み合わせたもので、ZEB実現に向けて大きな効果が期待できます。
技術の特徴
①デッキスラブ利用天井放射空調
デッキプレートを利用したスラブに、冷温水配管を流したアタッチメント式の放射空調パネルを装着したシステムです。放射空調パネルは、放射面積を大きく確保するとともに、パネル側面に開口を設けることで、冷気の自然降下を促進する形状としました。

- 冷温水配管がヒートシンクを介し、放射面に接するため効率的に熱を伝えます。
- パネル側面のスリットからの自然対流も期待できます。
- デッキプレートによるスラブに取り付けるアタッチメント式です。
- デッキプレートからの吊り下げ金具を利用できます。
- パネル毎に取り付け、配管の接続ができるため容易に施工できます。
- デッキプレートの溝幅に合わせたサイズで、パネル面積の細分化が可能です。
②タスク空調対応小型床吹出口による床吹出空調
ファン付小型床吹出口は、フットスイッチにより個人の好みで運転及び風量の調整を可能です。OAフロアのアップコンセント部の開口を利用しており、席替えやレイアウト変更にも対応できます。

- OAフロアのコンセント孔を利用。レイアウト変更による吹出位置の変更も可能です。
- 小型ながらファンと開閉シャッターを備えています。
- 吹出方向を360°自由に変更できます。
- LEDを内蔵したフットスイッチにより、ON(強・弱)、OFFができます。
- 運転状態の信号出力に対応しました。
実施例
