トンネル覆工背面の
空隙充てんシステム
「TLDグラウト」

技術の概要

本システムは、限定注入、長距離圧送可能なTLDグラウトを用い、急速充てん、トンネル坑内作業エリアの省スペース化を可能とした充てんシステムです。

技術の特徴

  • TLDグラウトは、湧水に対する材料分離抵抗性が高く、また、地山の亀裂への逸散、覆工のひび割れ等からの漏出が少ない限定注入が可能な可塑性充てん材です。
  • 従来の限定注入材では500m以上の長距離圧送は不可能でしたが、新たな可塑材料と注入システムを開発することにより2,000m程度までの圧送が可能です。
  • 材齢28日の圧縮強度で1.5N/mm2を確実に確保できます。
TDLグラウトの配合例、空隙充てん前、TLDグラウト充てん後

メリット

  • 施工条件に応じた配合、製造、注入設備の選定により、最適な充てんシステムの選択ができます。
  • TLDグラウトを連続製造、連続注入することができ、急速施工が可能です。
  • 水中での分離抵抗性に優れているため、充てん後の品質が安定して確保できます。

特記事項

TLDグラウトは、(株)立花マテリアルと共同開発しています。

実績
  1. 1)高速鉄度1号線トンネル補修工事 TLDグラウト圧送距離(L=1300m)
  2. 2)(県単)道路改良工事 宇坂トンネル
適用工種
トンネル覆工背面の空隙充てん工
関連資料
トンネル覆工背面の空洞充填材TLDグラウト/「建設機械」2009.7