技術の概要
薄肉ウェブ鉄骨梁の端部補剛「Web Plus 工法」は、梁端部のウェブに、補剛PLを隅肉溶接する簡易な補強で、梁ウェブの厚さを薄くすることができ、躯体のコスト低減を図ることが可能な工法です。耐力や変形といった構造性能は、元の梁断面と同程度となります。
技術の特徴
- 1.梁ウェブを薄肉化したH形鋼大梁の端部一定区間に、1枚或いは2枚の補剛プレートを隅肉溶接することで、局部座屈を防止して所定の耐力及び変形性能が得られる工法です。
- 2.H形鋼大梁を使用する鉄骨系(鉄骨造・CFT造・柱RC梁Sの混合構造など)の建物に適用可能です。
- 3.H形鋼大梁のウェブ幅厚比は400N級で100以下、490N級で85以下、フランジ幅厚比は、国土交通省告示第596号第3の二のイで示されるFAランクの梁が適用可能です。
- 4.梁せいが1,200mm以下、梁スパンの梁せいに対する比が8以上の大梁に適用が可能です。

メリット
- 1.梁ウェブを薄くすることで、躯体の鋼材量を削減することが可能です
- 2.鋼材量の削減により、躯体のコストダウン、および、鋼材の生産時に発生するCO2の削減で環境負荷の低減が可能です
- 3.ウェブ幅厚比がFDランクであっても、FAランクの梁として設計が可能です
- 外部評価
- (株)都市居住評価センター 構造評定取得 UHEC評定−構23001
- 適用工種
- 事務所ビル、物流・倉庫施設、店舗など鉄骨梁を有する建物
- 関連資料
- Web Plus工法 設計・施工指針 及び 技術資料