▲コンクリート打設
ミキサー車1台分がそのまま入る5m3ホッパーの使用により、1フロアー約275m2の打設が55回。従来の3m3ホッパーに比べ、打設時間を4時間以上も短縮でき、コンクリートの品質向上にもつながった。 |
|
|
|
▲サイトPcaでのコンクリート打設 |
|
|
|
|
|
2000年9月、「M.M.TOWERS」着工。2棟をほぼ平行して建設することに決定した。1期の躯体工事終了後、すぐに2期の工事をスタート。竣工は、1期が2003年1月、1期は同年10月の予定である。
建物の構造は、各階同じ平面だ。建物の中心、コア部分は鉄骨造。床はデッキの床版。柱にコアウォール(壁ラーメン架構)を採用し、コア部分にエレベーター3基、避難階段2基を設置する。
コア部分を取り囲むように住戸の玄関をつけ、残りの部分を壁にする。一番大きい壁柱は、3.0m×0・85m、15・3tである。
外側は柱と梁だけでつなげ、住戸内の小梁をなくした。ほかにつながっているのは、段差床版のみ。各住戸内の床版は、内側の梁と外側の梁に板状のものをかけているが、4カ所だけは、どうしても小梁が必要だ。段差をつけた床版の、下がっている部分が水まわり、上がっている部分が居室となる。
したがって各住戸とも、玄関を入ると、まずキッチン、バスルーム、トイレといった水まわりがあり、その奥が居室となる。小梁をなくしたことで、間取りプランが自由にできるスケルトン&インフィルを実現した。
ここでは、床版の段差までをPCa化し、段差の上下にコンクリートを同時に打設できるよう工夫した。
1期と2期の間に、サイトPCaを設置。ここで次々につくられたPCaは、クレーンで吊り上げ、設置する。サイトPCa化により、型枠作業をなくし、輸送時間とコストを省いた。
この建物には積層工法を採用。PCaを最大限に活用したことにより、1フロアを5日サイクルでの施工を可能にした。
サイトPCaは、究極の工期短縮、品質向上への原動力となっている。
|