現場取材は5月1日。5階で躯体工事、2階でサッシの取り付け、1階で額縁取付、地下ではボード貼りと設備工事に入っていた。
柿澤主任は、足場計画、鉄筋型枠工事、コンクリート打設、鉄骨組立作業といった建物の骨組みを造っている。「最大8工区に分けて工事を進め、毎日のようにコンクリートを打設しています。1つの工区の遅れが全体のスケジュールに影響するので、毎日2回、10時と13時に打ち合わせをしています」と語った。
溝口主任は工務と内装仕上げ工事を担当している。「地下2階の間仕切りが終わり、ボードを貼り始めたところです。一つ一つのディテールを考えてまとめています」と話す。
丸柱の庇の部分では、意匠設計からシャープさを、構造設計からは耐久性を求められた。そこで、見える部分を繊細にしてデザイン的な要求を満たし、見えない部分でしっかり支えて強度を与えた。
階段室の壁には幅15cmの杉材の型枠を使った。型枠を外すと杉の木目がコンクリートにきれいに転写され、やさしく印象的な仕上がりになる。この工法は外壁の一部にも採用された。
学校、設計、施工の三者が一体となり、より良い校舎の建設を目指している。 |
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解体工事が完了した4階部分 |
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階段室で杉の型枠を使ったコンクリートについて説明する溝口雅司主任 |
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コンクリート打設前に型枠の支柱を点検する柿澤弘司主任 |
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地下2階のカーブが美しいコンクリートの内装仕上げ |
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