レーヴ日進新築工事#1

TOP Report#1 Report#2
構想 若手社員の独身寮を、より早く・安く、高品質で建設してほしい

 現在、建設中のトヨタ自動車株式会社の独身寮「レーヴ日進」について、発注者の方々からお話をお聞きした。
 プラント・エンジニアリング部部長小山裕康氏は「寮や社宅には、ゼネコンのノウハウを得たいと思い、この寮の設計・施工を前田建設にお願いしました。マンション建設のノウハウをいかんなく発揮して、早く・安く・良い品質で建設してほしい、と考えています。
 エントランスのデザインは、マンションのような高級感を演出するのではなく、寮生が会社での緊張感を解きほぐすことができるようなものにしていただきたい、と思います」。
 プラント・エンジニアリング部 建築計画室主査 第1建築グループ長吉田賢吾氏は「4S(整理、整頓、清掃、清潔)が行き届いていて、元気な挨拶が返ってくる明るい現場、という印象です。安全・環境への対策もしっかり行われています。また、免震構造の提案など、高品質の建物を建設しようという意気込みも感じられます。今後も無事故・無災害で、環境の異常もなく工事が進み、無事完成することを期待しています」。
 プラント・エンジニアリング部建築計画室 第1建築グループ主任河合長氏は「この寮には25歳~30歳までの社員が入寮する予定です。通勤にも県外への移動にも便利な場所に、快適な寮を用意することで、会社に大事にされていることを実感してほしい、と思います」と語った。
 前田建設は、このような期待に応え、設計・施工のメリットを活かし、最適なデザインや工法を提案。無事故・無災害で、高品質の建物を建設している。

トヨタ自動車株式会社
プラント・エンジニアリング部

部長 小山裕康氏

トヨタ自動車株式会社
プラント・エンジニアリング部
建築計画室主査
第1建築グループ長

吉田賢吾氏

トヨタ自動車株式会社
プラント・エンジニアリング部
建築計画室
第1建築グループ主任

河合 長氏

設計 周辺と建物との調和を図り、新しい環境をつくる

 前田建設がこの現場に乗り込んだとき、米野木駅周辺は造成されたばかりで、大きな建物は存在しなかった。周囲に戸建住宅が次々に建設されたのは、この現場の着工後のことである。
 「レーヴ日進」は、駅前に最初に誕生する高層建築となるため、駅前に建つ高密度な集合住宅にふさわしい、モダンで斬新な外観をデザインすることが、設計のポイントとなった。
 高層建築が、周囲に威圧感を与えることのないように、駐車場棟は、クルマのライトが外部に漏れない工夫をしたり、地上に設置した貯水槽は、目立たないように塀で囲み、塀の外側を樹木で彩るなど、建物全体のバランスをとりながら、周辺環境との調和を図ってデザインしている。
 建物の構造はRC造。地震対策として免震構造を提案し、採用された。免震構造の特徴を活かし、戸境の梁を省いた。これにより、隣り合わせたワンルーム2戸を広い1戸としてリフォームすると、ファミリータイプの社宅に用途を変更できるよう設計した。
 また、建物の中心を吹き抜けにし、すべての廊下に光が降り注ぎ、風が吹き渡る設計にした。これは、玄関を出たとき、寮生同士が顔を合わせることにより、コミュニケーションを誘発するための工夫である。

建築事業本部 建築設計部 
建築設計グループ
 綱川隆司

 建物の外観などのデザインは、お客様からご要望をいただきながら決定しています。例えば、寮のエントランスには「あたたかみ」「帰ってきてホッとする」というキーワードをいただいたので、それをうまく表現したいですね。とてもやりがいのある建物なので、お客様にご満足いただけるデザインをご提案したいと思っています。

現場は米野木駅からすぐのロケーション

▼次のページへ