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慈誠会浮間舟渡計画の発注者である医療法人社団慈誠会常務理事 大畑広次氏は、次のように語った。
「高齢者が介護保険や医療保険を利用できる施設が全国的に少なく、特に東京都内には高齢者が長期間入居できる施設が少ないという問題があります。
そこで、東武東上線沿線で病院施設などを展開してきた私共の経験を活かして、JR埼京線の浮間舟渡駅に近いこの場所で、国と東京都の補助金事業として、介護付有料老人ホーム、病院、介護付老人保健施設の3棟を建設することになりました。
有料老人ホームは、病院を退院してからご自宅に戻るまでの期間だけでも、終身でも、要支援でもご利用いただけます。全室個室にして、入居する方のプライバシーを守り、面会にいらしたご家族との時間も大切にしていただきたいと思っています。ただし食事は食堂で他の入居者と一緒にとっていただき、ひとりの時間と人々と触れ合う時間のバランスを取ることが、私共の施設運営のあり方です。
基本的には、心身を快復させてご自宅に戻っていただくための施設ですから、そのときに備えて、ご面会いただいたご家族との食事や団らんなどを通して社会との接点を持っていただこうと考えています。また入居者募集に先駆けて、モデルルームを2室ご用意し、実際に居室をご覧いただけるように考えております。
病院の診療科目は、内科、整形外科、リウマチ科を予定し、X線、CT、内視鏡検査の設備も整えます。そして、有料老人ホームに入居する方の健康管理、老人保健施設を利用する方の健康管理治療を行います。
介護付老人保健施設は、24時間介護の必要な方のための施設です。居室のほか、デイケア、リハビリテーション、レクリエーションなどの設備を整え、ここに入居する方はもちろん、デイサービスにより、ご近隣の方にも利用いただきたいと考えております。
このように3つの介護・医療施設を連携させることにより、高齢者ご本人にも、ご家族にも『ここに来れば安心だ』と思っていただける施設にしていきたいと考えています。
2011年4月には、医師、看護士、ケアワーカーなど300~400人のスタッフが高齢者のみなさまをお迎えします。
施工は入札の結果、3棟すべて前田建設さんに発注しました。前田建設さんにお願いするのは今回が初めてですが、現場の方にも営業の方にもコミュニケーションをとっていただき、計画通り着実な施工をしていただいております。
工事中、および完成した建物を拝見して、今後もお付き合いをしていけたらと期待しております」。 |
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医療法人社団慈誠会 常務理事
大畑 広次氏 |
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介護付有料老人ホームの モデルルーム
白い壁とナチュラルなフローリング調で明るい雰囲気に。トイレの出入り口には、介護に配慮してアコーディオンカーテンを採用。ミニキッチンや収納も備えて、ワンルームマンションのように仕上げた。
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