本工事の最大の特徴は、直径10.3mという大断面で、最小曲線R(半径)=30mの急曲線4カ所を掘進することだ。しかも、そのうち3カ所は首都高速道路の橋脚基礎の間を最小離隔2.2mで「S字カーブ」を描いて進む。このような工事は日本にも世界にも前例がないため、前田建設シールド技術者(土木・機電)の職員が練り上げた技術を提案し、総合評価で受注。2008年3月に着工し、2014年3月までの約6年にわたり施工する。 |
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曲線施工のイメージ 曲線施工では、大きな余掘りが必要となる。そこで、鋼製セグメントに取り付けた遮へい袋に「裏込め注入材」を注入してトンネルの曲線形状を維持し、余掘り部分には「余掘り充填材」を注入して空隙を埋め、地盤変状を防いだ。
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トンネル内部には、二次覆工により上下2段の水路を構築する。急曲線部にコンクリートを打設する工事には、想像以上の難しさがある。R=30mを施工するために、左右の幅が異なるカーブライナーを装備したセントル(鋼製型枠)を製作。曲線部分では、一次覆工であるセグメントのカーブに合わせるようにカーブライナーで微調整している。
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