「プロロジスパーク大阪4」開発について、プロロジスの武田諭氏は次のように語った。 ※1「BCP」とは、地震などの緊急事態に備えた「事業継続計画」のこと。 ※2「CASBEE」(建築環境総合性能評価システム)は、省エネルギーなどの環境配慮、 室内の快適性や景観への配慮なども含めて、建物の品質を総合的に評価するシステム。 |
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プロロジス様は、物流不動産のリーディング・グローバル・プロバイダーとして、アメリカ大陸・ヨーロッパ・アジアの22カ国で合わせて約5,420万m2の物流施設を所有・運営・開発。関西地区では大型マルチテナント型物流施設「プロロジスパーク大阪1」「プロロジスパーク大阪2」「プロロジスパーク舞洲3」「プロロジスパーク尼崎2」の4棟と、センコー専用物流施設「プロロジスパーク舞洲4」、DNPロジスティクス専用物流施設「プロロジスパーク高槻」、パナソニック ロジスティクス専用物流施設「プロロジスパーク尼崎1」を展開している。 |
完成予想図 1階は南北倉庫エリアの外側と中央車路の両側にそれぞれバース(トラックを停車して荷物の積み下ろしを行う場所)を配置。2階以上は中央車路の両側にバースを配置し、上りランプウェイ→中央車路→バースで荷物の積み下ろし→中央車路→下りランプウェイの一方通行にして、安全性を確保し、作業効率を高める設計に。2つのランプウェイが建物のアクセントになっている。 |
外壁はモックアップで検証 外壁からの漏水防止は商品を守るための重点項目なので、モックアップを作って検証し、水漏れがないことを確認したうえで施工した。 |
用地は前田建設の元機材倉庫を有効活用 前田建設関西支店がPC工場、仮設資材倉庫などとして保有していた土地を、プロロジス様にご利用いただくことにより、先進の物流倉庫の建設が実現した。 |
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前田建設工業株式会社 竹内文夫 |
本施設の設計は主に関西設計グループが担当しました。大型車が各階に直接乗り入れ可能なランプウェイを2基設け、複数のカスタマーが効率的に物流作業ができる施設となっています。容積率は法定限度200%を最大限に活かした199.88%を確保。階高が高く床荷重も大きいという施設の特性から、構造に十分配慮して設計しました。柱はSRC造、梁はS造、外壁はALCの耐震構造。らせん状のランプウェイ部については、柱をSRC造、梁はS造、RC手摺にはPC版を採用し、スピーディーな施工と同時に高い品質を確保しています。また、地震・津波からカスタマーの商品をお守りする対策として、シャッターや間仕切り壁を強化し、電源確保のため、ランプ内に設置したキュービクル式高圧受電設備の設置部をかさ上げしています。自治体の条例に準拠した緑化計画と防災計画に加え、雨水再利用、LED照明、人感センサー採用など数々の対策を行い、高機能で環境にも配慮した施設になるよう設計しました。 |