PROJECT | 02

福岡の大規模な再開発計画
「天神ビッグバン」の象徴を生む

天神ビジネスセンター建設

前田建設が何をしたか

01福岡の新たなシンボルとして
安心安全な都市開発を目指す

福岡市中心部「天神」における、地震リスクに備えた耐震性など都市部に位置する建物に期待される高い機能を確保し、安心安全な都市開発を目的とした「天神ビッグバンプロジェクト」。その第一号として計画された天神ビジネスセンターは、その計画のまさに中心部に位置しています。交差点で分断されていた市役所や公園などのオープンスペースとオフィスエリアをつなげることも、プロジェクトの大きな目的の一つです。新たに建設される建物のコーナー部を削ることで、地上部に都市広場をつくり出し、地下の広場から続くアトリウムとして視覚的につながるデザインを創造しています。
ファサード形状や空間構成から難施工が予想される中、前田建設は発注者やデザインを手がけた重松象平氏のビジョンを実現すべく、大胆かつ綿密な施工計画を立案して提案。ここからプロジェクト関係者の強い思いに応える挑戦が始まりました。

前田建設が何をしたか

02特徴的なデザインを実現する
構造と設計への挑戦

建築に携わる者なら、設計的にも一筋縄ではいかないことがわかる天神ビジネスセンター。積み重ねたキューブのような形状とオーバーハングが特徴的なカーテンウォール(ピクセルと呼ぶ)は、施工性においても非常に難易度が高いもの。通常は床から柱を建てて支持するところ、吹き抜けの屋内広場を確保するためにあえて柱を設けず支持鉄骨を吊るすという、構造的な挑戦にも挑みました。
同時にコロナ禍という社会情勢の変化や法令制限の緩和により、オフィスのあり方の見直しも発生しました。多くの関係者の思いが交錯する中で、前田建設は実施設計から監理までの実務全体をコントロールする立場として多方面の意見を取り入れ、ときにはぶつかりながらも、それぞれの意図を理解し調整を重ねました。設計者としての思いを真摯に伝え、同じ目的に向かって多様なアプローチと膨大な作業のベクトルを合わせていきました。

前田建設が何をしたか

03デザイナーの思いを形にする
前例のない施工方法

デザイン性の高いファサードと複雑な空間構成、大規模な地下工事、そして人通りの多い福岡中心部という立地条件。施工的にも大きな課題を抱えた当プロジェクトの施工は、まさにゼネコンとしての技術の集大成とも言えるもの。地下から連続した6層吹抜けの広場は繊細なピクセル・カーテンウォールで構成され、三次元測量による正確な位置取り・調整など困難の連続でした。前例のない珍しい施工方法はまさに「チャレンジの連続」です。コロナ禍で時差出勤やテレワークなどを余儀なくされる中、関係者同士でいかに情報共有やコミュニケーションをとれるか模索しながらの施工でした。計画から着工、そして竣工を迎えるまでの4年間は、現場、支店、協力会社のみならず、全国から集まった各分野の前田スペシャリストたちがすべての英知を結集し、発注者やデザイナーの思いを形にしました。

前田建設が何をしたか

04業界の常識を
現場から変えていく

難工事をやり遂げるという技術者としてのこだわりとともに、現場にはもう一つ強い思いがありました。それは「完全週休2日制を成し遂げる」こと。責任者である作業所長は、かねてから「社内ひいては業界全体で週休2日制の取り組みが浸透していない状況を変えたい」という思いを抱いていました。技術面でも高い挑戦目標を掲げるこのプロジェクトにおいて、完全週休2日制を達成することで、社内のみならず業界全体の考えや流れを変えるきっかけになるという確信があったからです。
歩道の掘削や地下鉄通路への接続など、夜間工事も毎日ある中、人員の適正配置や24時間体制での現場状況をシミュレーションし、どうすれば実現できるのかを検討。着工後は、シミュレーションに基づき作業スケジュールの管理を徹底し、時差出勤やシフト制勤務を実施しました。併せて当時はまだ希少だった建設ICTも積極的に取り入れ、現場からの情報発信を通じて取り組みを全国に広げました。
天神プロジェクトに関わる人々すべての思いを実現に結び付けた実績を評価され、前田建設は現在、継続して(仮称)天神ビジネスセンター2期計画にも参画中です。前田建設の挑戦はこれからも続いていきます。

なぜ、前田建設ができたのか

福岡・天神の中心に立つ「天神ビジネスセンター」の建設は、ただの都市開発ではなく、“前田建設の真価”を証明する挑戦でした。誰もが「不可能だ」と感じる構造。柱を設けず空間を支える吊構造。ミリ単位の精度が求められる三次元測量。前田建設は、既存の常識にとらわれず自ら答えを導き出す技術開発力で、難題を突破しました。全国から集まったスペシャリストが知恵を出し合い、職種の壁を越えて一つのチームとして挑んだのです。
前田建設の強さは技術だけではありません。設計者、行政、地域住民、数多くの人々の思いを汲み取り、全員が同じゴールを描けるよう導いたマネジメント力と誠実な対話。そして、困難な状況でも「人を大切にする」という思いのもと「完全週休2日制を実現する」という現場主義。
技術を信じ、人を信じ、挑戦を成し遂げる。それが、前田建設のDNAであり、真髄でもあります。「前田建設だからこそ、できた」と言われる理由がここにあります。

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