台北地下鉄工事では安全衛生に厳しい基準が設定されているため、前田建設は日本式の手法を取り入れ、安全・環境管理に着実に取り組んでいる。
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都市土木では近隣への配慮が大切です。この現場は2.9kmのヤードが道路の中央にあるので、毎日3回バイクでパトロールして事故を未然に防ぐよう努め、交通や振動・騒音などのご要望に24時間体制で対応しています。また沿線の18里長(隣組)のお祭りや野球大会に参加し「仲良し活動」で友好関係を築き、里長や大学の建築科や土木科の見学にも対応しています。これからも工事をスムーズに進めることができるよう、渉外でローカルの力を発揮して協力したいと思います。 |
台湾の労働安全衛生法は1974年に、日本の労働安全基準法を模して制定されました。日本と比較すると台湾の労働安全の意識はやや不足している面が見られますが、小田切所長から日本式安全管理の資料をいただいて、作業員に安全衛生の教育を行い意識を高めています。その結果、政府、台北市、労働検處から高い評価を得ています。私自身も台湾全国の安全衛生の表彰を毎年受けました。仕事を任されて取り組み結果を出すことができ、とてもやりがいを感じています。 |
台北は地下水位が高く、台風による水害も多いので、これまでに地下鉄の施工をした日本企業も苦労してきました。この工区は、地下35mまで掘削する駅の建設や、シールドトンネル建設での3カ所の障害物撤去など、いくつもの難工事があります。台北地下鉄の工事では、日系企業が単独で施工するのは当社が初めてということもあり、いかに施工をするかが問われています。今後もこれまで同様、安全を第一に、工期を守り、無事に高品質の施工をして、前田建設の技術力を示すことを心がけます。台湾ではこれからも地下鉄の建設が進むので、高雄地下鉄と台北地下鉄での経験を次の仕事につなげたいと考えています。 |