前田建設工業株式会社(本店:東京都千代田区、代表取締役社長:前田操治)は、令和6年6月に沖縄県より受注した「本庁舎(行政棟)湧水槽機能正常化等業務」(本業務)において、湧水槽内に残留していたPFOS等(PFAS)の浄化処理を本年2月末に完了しましたので、お知らせします。
令和5年6月、沖縄県庁本庁舎行政棟に設置されていた泡消火設備が誤作動し、PFOS等を含む泡消火剤が地下2階駐車場へ放出される事案が発生しました。流出後、沖縄県においても湧水槽および排水経路における回収・洗浄作業が繰り返し行われましたが、PFOS等濃度が十分に低減しない状況が続いていました。
沖縄県が実施したPFOS等濃度低減の仕組み構築に関するプロポーザルにおいて、当社の提案した要因分析と独自開発技術「De-POP’s ION®(デポップス・イオン)」を活用した技術的対策が評価され、当社は、令和6年6月より湧水槽の機能正常化に向け以下の対策を実施しました。
【実施した主な対策】
1.PFOS等が混入した湧水槽内水の浄化処理(De-POP’s ION®)
PFOS等の除去・吸着を目的とした当社技術「De-POP’s ION®」を用い、槽内の水質を適正な状態へ浄化しました。
2.コンクリート槽内に浸透したPFOS等の再溶出防止コーティング処理
コンクリート内部に浸透していたPFOS等が再び溶出しないよう、特殊コーティング材を用いた封じ込め処理にて、長期的な溶出抑制を図りました。

装置全景
本件は、当社が有する新技術開発力と、これまで土木・建築分野で培ってきたコンクリートに関する知見や現場施工力を生かし、地域社会が抱えるPFAS課題の解決に貢献したものです。
当社は今後も、上下流一体の視点でインフラリスクを適切に管理し、地域とともに歩むパートナーとして、安全・安心な社会基盤の実現に取り組んでまいります。
<De-POP’s ION®の特徴>
PFOS・PFOA吸着処理システム「De-POP’s ION®」(写真1)は、「除濁装置ユニット」と「イオン交換樹脂塔ユニット」の2ユニットで構成されています。
「除濁装置ユニット」は、処理対象水の中に含まれるPFOS・PFOAを効率よく除去する上で阻害要因となる微細な砂やゴミなどの懸濁物を取り除く装置です。その後工程である「イオン交換樹脂塔ユニット」は、PFOS・PFOA処理専用に開発されたイオン交換樹脂が充填されており、PFAS類を効率的に除去する装置です。

写真1 「De-POP’s ION」設置状況
詳細は、下記URLをご参照ください。
https://www.maeda.co.jp/tech_service/detail/de-pops_ion.html
※2)関連情報
・2026年1月30日 「沖縄県企業局と連携し、PFAS浄化実証試験を開始」
https://www.maeda.co.jp/news/2026/01/30/5720.html
・ 2026年1月22日 「PFOS/PFOAが混入した消火用貯水槽の機能正常化への取り組み」
第9回インフラメンテナンス大賞 「防衛省特別賞」を受賞
https://www.maeda.co.jp/news/2026/01/22/5715.html
・ 2025年10月28日 防衛省基地内からのPFOS/PFOA排水対策検討業務を受注
https://www.maeda.co.jp/news/2025/10/28/5692.html
・ 2025年9月22日 東京工科大学 八王子キャンパスにおけるPFOS漏洩事案への対応について
https://www.maeda.co.jp/news/2025/09/22/5679.html
・2025年8月18日 京都環境保全公社とのPFAS低減に向けた実証試験実施について
https://www.maeda.co.jp/news/2025/08/18/5382.html
・ 2024年7月5日 PFAS吸着処理 システム防衛施設学会賞ミリタリーエンジニアテクノフェア賞受賞
https://www.maeda.co.jp/news/2024/07/05/5520.html
<問い合わせ先>
インフロニア・ホールディングス株式会社
(前田建設 広報担当)
E-Mail:infroneer-release@infroneer.com