INTERVIEW鉄道高架橋の
建設に
取り組む
達成感が生む
成長の実感

土木施工管理 / 2018年入社

古賀 大志

就活では、ゼネコン各社のインターンシップに積極的に参加した。その中で最も魅力的だったのが前田建設。前田建設が他社と決定的に異なったのは、現場を単に管理するのではなく、ものをつくる確かな手応えがあったことだった。加えて、社員の人柄の良さに惹かれて入社を決めた。

交通渋滞を解消する高架橋建設工事。
初めての現場で感じるものづくりの手応え。

現在の仕事内容を教えてください。

入社後、土木現場での1年間の実地研修を経て、現在の現場である「東武野田線高架化工事」の作業所に本配属されました。この工事は、東武野田線の清水公園駅~梅郷駅間、約3kmにある11の踏切を除却して高架橋とすることで交通渋滞を解消し、近隣住民の生活の利便性向上に寄与するものです。前田建設は他2社とのJV(共同事業体)で、野田市~梅郷間の609mの高架橋工事と129mの盛土工事を請け負っています。2014年9月に着工、私は2019年2月に着任し、2022年3月の竣工を目指して工事を進めています。実地研修で経験した2ヶ所の現場は新幹線高架橋や地下シールドなどの大規模現場であり、文字通り教育研修の一環でしたが、ここは私にとって初めて担当する現場。しかも工事全体を把握できる規模感であることから、自分がものをつくっている手応えを感じることができます。先輩・上司、また協力会社の作業者の方々から、日々多くのことを学びつつ現場に臨んでいます。最高の環境で土木施工の技術者としてスタートを切ることができたと感じています。

工事をトータルに経験できる環境の中、
実感する仕事の面白さとやりがい。

その中で感じる仕事の面白さややりがいは何ですか?

実際の私の業務は、幅広い分野に及びます。大規模現場であれば、工種ごとの担当となることが少なくありませんが、現在担当する現場の規模はコンパクトであることから、土木工事をトータルに経験することができ、その点も非常に魅力的です。具体的には、まず、現場の進捗を見ながら適切なタイミングで墨出し(工事の下地となる印を付けていく作業)等を行う測量業務があります。東武野田線は単線であり、幅は5.8m。設計図面と出来形の許容誤差は+40mm~0mm。直線のみならず曲線もあります。測量の精度が高架橋の精度に直結するため、測量の計画段階から参加し、高精度の測量実現を目指しました。他にも現場業務では、発注者の品質確認の立会を実施するための準備や対応、作業者を統括する職長との作業内容の調整、資機材の適切な手配等があり、また内勤業務では施工図面作成をはじめ各種作業計画書の作成など、速やかな工事進捗のための書類・図面作成作業があります。このように工事のほぼすべてに関わり、新しいことに挑戦できる環境です。確かなやりがいと仕事の面白さを実感しています。

生コンクリート打設に向けて現場は動く。
無事に終え、完成したときに
手にする達成感。

本プロジェクトで、印象に残っている瞬間を教えてください。

高架橋建設工事のハイライトであり、最も達成感を感じるのは、最後の生コンクリート(生コン)の打設日。その日に向けて、すべての段取りが組まれて現場は進行します。まず柱の足場を立て、柱の鉄筋と生コンを流し込む枠である型枠を組み、生コンを打設。その後、養生(生コンの強度確保のため保護すること)を経て、型枠を外して足場を解体。柱が完成します。続いてスラブ(荷重を支える構造床、鉄道が敷かれる床版)コンクリート打設に向けて、型枠を支持する支保工を立て、柱同等に鉄筋と型枠を組み、生コンを打設。養生後に、高架橋(約50m)が完成します。ここまで約4ヶ月。また、工事はすぐそばを電車が走っています。通行の障害となる工作物や構築物の設置が許されない「建築限界」が設けられおり、制限のある中での工事。多くの課題や苦労があり、それを乗り越えた分、無事生コン打設を終えたときは、とてつもない達成感があり、喜びはひとしおです。

密なコミュニケーションの大切さ。
作業員の方々との信頼関係が、「いい現場」をつくる。

仕事を進めていく上で大切にしていることは何ですか?

まだ現場の経験は浅いですが、現場を円滑に動かすために大切なことの一つは、作業員さんたちに安全で気持ちよく作業してもらうことだと感じています。安全第一は何よりも優先されることですが、その安全確保のためにも、作業員さんたちが活き活きとモチベーション高く現場に臨んでもらえる環境をつくることも私の役割だと思っています。そのためには、作業員さんたちの手を止めないことが大事です。資機材搬入や進捗管理に不備があると、作業員さんたちの手が止まり、モチベーションは著しく低下します。細心の注意を払って、作業が常に継続している状態をつくることを心掛けています。加えて大切なのは作業員さんたちとのコミュニケーション。私たちは管理する立場ですが、実際の現場では作業員さんに依頼することが少なくありません。それを快く引き受けてもらう関係をつくるには、日頃の密なコミュニケーションは欠かせません。それによって築かれる作業員の方々との信頼関係が、安全、品質、工程などすべての面において「いい現場」をつくる重要な要素であると考えています。

ある1日のスケジュールOneday Schedule

7:30

作業所出勤。

一日のスケジュール確認。

8:00

朝礼。

KY(危険予知)等の安全確認。

8:30

現場業務。

測量、立会検査準備、職長と作業調整など。

10:00

内勤業務。

各種作業計画書作成。

11:45

昼の打ち合わせ。

12:00

昼食。

13:00

内勤業務。

資機材の段取り・手配、
施工図面作成、生コン打設計画立案など。

15:00

現場業務。

鉄筋と型枠の施工管理、品質確認。現場巡視。

17:00

夕礼。

翌日の作業確認、工程、進捗の確認。

17:30

安全日誌チェック、工事写真整理。

18:30

退社。

今後のキャリアについてCareer

同期の中でも、
一番早く活躍できる所長になりたい

まずは一つの工事をすべて任せてもらえる主任を目指します。入社10年目頃には、規模の大きな工事にも対応できる課長になることを目指し、ゆくゆくは同期で一番早く所長になりたいと考えています。その実現のために様々な資格取得に挑戦していきたい。当面は、1級土木管理施工技士の資格を、最終的には技術士の資格も取得したいと思っています。

※所属およびインタビュー内容は、取材当時のものです。

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