ビジョン次の100年MAEDAはどこへ向かうのか

土木、建築、
コンセッション
次の挑戦は
なんだ。

次の100年へ前田建設はどこへ向かうのか。
先の見えない不確実な時代と言われているが、
私たちにはまっすぐに見据える未来がある、
責任がある、使命がある。
社会課題があるところに前田建設あり。

これまでの100年

山岳土木からはじまり、
都市の発展を支える。

前田の挑戦は山岳土木から始まりました。
その後、都市土木へとフィールドを広げ、公共事業、民間事業へと培った技術を活かし未来のまちづくりに貢献してきました。
そして近年では脱請負を掲げ、コンセッション事業にも注力し国内のトップランナーとして地位を築いています。

1919

前田の挑戦は山岳土木から

始まりは、水力発電所建設

土木事業で身を立てるという志で飛島組の門をくぐった、創業者初代前田又兵衞。1919年(大正8年)1月8日、福井県小和清水の地で、飛島組「前田事務所」として創業しました。これが、前田建設100年の歴史の始まりです。
最初に請け負った事業は、木曽福島第2水力発電所建設。5名にも満たない陣容で取り組んだこの新設工事が、前田建設最初の挑戦でした。現在は跡地に放水口と基礎部だけが残り、当時の面影を伝えています。

1960

都市土木での新たな挑戦

主要都市をつなぐ鉄道・トンネル・道路の整備

1951年(昭和26年)の営団地下鉄丸ノ内線工事から始まった都心での大型土木工事の成功から、1960年以降、前田は東海道新幹線国府津工区工事、名神高速道路茨木工区工事など主要都市をつなぐ鉄道やトンネルの整備を担うようになります。

1980

公共工事から民間工事へ

培ってきた技術を生かした未来のまちづくり

公共工事から始まった建築事業は、1980年代には民間工事へと本格進出。光が丘IMA、牛久駅西口地区第一種市街地再開発事業など、工場、集合住宅や商業施設へと展開していきました。
1991年(平成3年)には、前田建設初の高層RC造21階建マンション、ライオンズタワー東札幌が竣工。これ以降、天王洲セントラルタワー、光が丘の超高層ビルJ.CITYなど様々な挑戦を行い、技術の拡大を進めていきました。

2000

多様性のある
「まちづくり」への貢献

日本一の高層建造物への挑戦

技術開発を進めた前田は21世紀を迎え、次なるステージへと成長していきました。2003年(平成15年)、横浜みなとみらい地区に免震装置を備えた高さ100メートルの高層マンションM.M.TOWERSを建設。さらに2008年(平成20年)には、勝どきの再開発事業として、国内最高階層となる200メートルのツインタワーマンションTHE TOKYO TOWERSを竣工しました。数々の実績を重ねる中で、超高層RC造集合住宅の設計・施工システムMARC-Hシステムを確立。主要躯体のPCa化による合理化施工で、高品質・高耐久性の高層マンションを次々と誕生させていきます。

2013

脱請負を掲げ未来へ
挑戦を続ける前田

厳しい社会環境の中、過去に経験のない大規模ダム工事への土木から建築へと事業を拡大し、人と社会のライフラインを支え、まちづくりへの貢献を重ねてきた前田。21世紀からは従来の「請負」のみのビジネスモデルから、請負の範囲を超え、建設業自らが企画・計画、設計、建設、運営・維持管理、点検・補修まで、上流から下流のすべてを担う、未来の建設会社として「脱請負」へ歩み始めました。前田の新たな挑戦は続いていきます。

これからの100年

総合インフラ
サービス企業へ

請負事業と脱請負事業の融合による新たなビジネスモデルにより、
さまざまな社会課題に対する解決策と価値を提供する、新たな建設サービスと言えるものです。
私たちは総合インフラサービス企業としてさまざまな社会課題を解決し、
サステナブルな社会を実現したいと考えています。

代表取締役社長 / 前田 操治

なぜやるのか?

CSV経営による重要課題へのアプローチ

MAEDAはGRIスタンダードを参考に、MAEDAのCSR活動および「CSV経営」それぞれの背景にある社会課題を洗い出し、
そこから当社の重要項目=マテリアリティを導き出してきました。
それぞれが抱える多くの社会課題に優先度つけるのではなく、全方位的に解決することが必要であり、
その姿が「CSV経営」でめざす「総合インフラサービス企業」であるといえます。

何をするのか?

脱請負事業のさらなる推進

さまざまな社会課題を解決し、
地域活性化から持続可能なくらしを支える

MAEDAが総合インフラサービス企業として取り組むのが、建設業によって長年にわたり培ってきたエンジニアリング力を核に、事業投資や開発などの上流から運営管理などの下流まで、全ての領域を担うコンセッション事業。多くのインフラ構築に携わってきたMAEDAは、施設の維持・管理において、建設会社であるからこその知見を活かした運営や判断が可能で、それが結果的にインフラの適切かつ効率的な運用につながると考えています。今までメインとしてきたインフラや設備部分の提案だけでなく、地域活性化の拠点となるような運営の実現を目指していきます。

担い手(人材)の育成と
働き方改革

働き方改革と生産性向上により、
担い手不足という社会課題に向き合う

少子高齢化に伴い人口が減少している日本。なかでも、建設業のような労働集約型産業にとって、その影響は特に大きくなっています。今後も高品質なインフラを提供し、ひいては持続可能な社会の発展に貢献するために、高いレベルの施工を支える担い手=協力会社の存在は必要不可欠であり、「人材」の確保は重要な課題です。このような社会課題に対して、MAEDAは、「働き方」と「生産性」の両面からアプローチ。処遇改善などによって若年層や女性、一度建設業から離職した方々の入職促進や定着に取り組んだり、協力会社の建設技能者への教育を行うなど、さまざまな施策を取り入れています。

人材育成拠点「ICI人材開発センター」

前田グループと協力会社の研修の場である「ICI人材開発センター」。MAEDAは、皆が夢を語り、学び、実践する場から生み出すイノベーションで社会課題を解決し、「CSV経営No.1」をめざした挑戦を続けていきます。

イノベーションと
その社会実装

人材交流のための拠点を提供、
オープンイノベーションで新たな未来を

MAEDAが次の100年に向けて目指すのは、さまざまな社会課題の解決。その原動力は、建設で培う技術やノウハウです。2019年には、パートナーとの協創により革新的技術開発や新ビジネスを実現するための3つのプラットフォーム機能(場・知・資金)を提供する拠点として、「ICIラボ」を開設。これまで培ってきた技術知識を持つメンバーが、さまざまなパートナーとともに最善策を考え、そのアイデアをどのような形で社会に実装できるかを検討・実証していく場所です。今後も、ICIラボから、社会課題の解決につながる新たなイノベーションを生み出していきます。

CSV経営プラット
フォーム「ICIラボ」

新たな価値創造の拠点となる「ICI総合センター」を開設。2018年にスタートした「ICIラボ」は、多様なパートナーとの協創により革新的技術開発や新ビジネスを実現するための三つのプラットフォーム機能(場・知・資金)を有します。

エンジニアリング力
の強化

人材交流のための拠点を提供、
オープンイノベーションで新たな未来を

日本が工業国としての一歩を踏み出した100年前から、インフラ建設を通して培ってきたMAEDAの技術。MAEDAの100年の歴史は日本一や世界一への挑戦など、常に挑戦に溢れていました。これまで請負業で培ってきた企画・設計・施工・技術といったMAEDAの強みであるエンジニアリング力をさらに伸ばし、建設サービスとの融合により「総合インフラサービス企業」への変革に挑戦していきます。

NEXT100を見据えた、脱請負事業

総合インフラサービス企業として取り組む、社会・インフラシステムの革新。請負と脱請負の融合、エンジニアリング力と新たな建設サービスの融合をめざした再生可能エネルギー事業として、地域社会への価値提供を実現しています。

地域活性化から、多様な社会課題の解決へ

建設会社であるMAEDAがメインとしてきたインフラや設備部分の提案だけでなく、空港や街の未来を見据え、持続的な地域の活性化・成長の実現を目指した運用を行っています。コンセッション事業を通じて地域社会を再生し、さまざまな社会課題を解決していきます。

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