地震に強い建物

今日、大都市における良質な住空間の確保は、困難なものになっております。その中で、土地の高度利用と住環境の多様化を実現させる解決案として、「超高層住宅」が求められています。様々なライフスタイルに対応しつつ、より多くの人がよりよい環境を得られるため、現在までにかなりの数の超高層住宅が建設され、また計画されてきました。

関連技術

RC造超高層集合住宅(MARC-H)システム

前田建設では、MARC-H(前田建設超高層RC集合住宅)システムにより、豊富な経験と最新の技術に基づいて、居住性・耐久性・安全性・経済性に優れた超高層住宅を建設してきました。
これからますます増えていく超高層住宅に対して、前田建設は企画・調査・設計・施工・メンテナンスとトータルクオリティで、皆様のご希望にお応えしていきます。

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鋼管コンクリート構造

鋼管コンクリート構造は、鋼管内部にコンクリートを充填した鋼管コンクリート柱(CFT柱:Concrete Filled Steel Tubular Column)と鉄骨造梁とからなる構造形式です。鋼管コンクリート柱は、鋼管とコンクリートとの相乗効果により、剛性・耐力・変形性能・耐火性能等の多くの面で優れた性能を発揮します。鋼管コンクリート構造は、品質・コスト・工期・信頼性に優れた構造形式です。その特徴は、低層建物から超高層建物まで、多様な建築物に対して期待できます。

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鋼管コンクリート柱

HIW工法

建物平面の一部(コア部)に集中的に耐震壁を配置し、地震力の大部分をコア部で負担させます。この効果で従来のラーメン構造と同等以上の耐震性能を確保しつつ、コア部以外の躯体寸法を小さくすることができ、躯体コストの低減や広い居住空間が得られる工法です。

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応答制御構造建物

応答制御構造とは地震や風などにより建物に発生する揺れを、あるシステムや装置を用いて低減する構造です。
応答制御構造には免震構造や制振(震)構造があります。

※スクロールにて全体をご確認いただけます。
耐震構造 応答制御構造
免震構造 制振(震)構造
交通・機械振動

◎~△

揺れが直接伝わり気になる場合がある。

◎~△

揺れは伝わりにくい。

揺れを抑えるように制御することができる。

風揺れ
(強風時)

◎~△

RC造では殆ど問題ない
鉄骨造などでは揺れが気になる場合がある。

◎~○

揺れが問題ないようにダンパーを配置する

揺れは耐震構造に比べてかなり低減される。

中小地震
(震度5弱以下)

棚の物が落ちることがある。

家具が移動することがある。

建物にひび割れなどが入ることもある。

ガタガタした揺れがない。

棚の物の移動も殆どない。

建物の損傷はない。

◎~○

揺れは耐震構造に比べてかなり低減される。

建物の損傷は殆どない。

大地震
(震度5強~7)

家具などは移動・転倒する。

ドアが開かなくなる。

建物はかなり損傷する。

揺れはかなり少ない。

病院などでも機能維持が可能。

建物にも損傷は殆どない。

揺れは耐震構造に比べてかなり低減される。

建物に大きな損傷はない。

免震構造

免震構造は、建物を

  1. 1.アイソレータと呼ばれる支承により、鉛直方向はしっかりと、水平方向は柔らかく支える。
  2. 2.復元力機構により元に位置に戻す。
  3. 3.ダンパーと呼ばれる減衰機構で地震時のエネルギーを吸収する。

以上の機能を持つ免震層を設けることにより、地震動が建物に伝わらないようにする構造です。

通常の耐震構造では大地震時には激しい揺れにより建物や内部の設備にかなりの損害が発生します。免震構造では地盤との縁を切ることにより地震による建物の揺れが激減するので、大地震時でも建物が損害を受けず、内部の家具や機器類の転倒なども殆どおきません。

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制振(震)構造

制振(震)構造は揺れを減らすことを目的としますが、揺れには地震や風によるものや交通振動、機械振動など様々なものがあります。
制振(震)構造では建物に入力される揺れのエネルギーを制振(震)装置が吸収することによって揺れを抑制します。
ダンパー等を設置するパッシブ型と、制御を行うアクティブ型があります。

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床免震構造

床免震構造は免震構造の原理を応用し、床上に免震機構を内蔵した2重床とすることで、建物内で特に高い安全性が要求される施設を部分的に地震などの外力から守る技術です。

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