飯田橋駅西口地区
第一種市街地再開発事業
業務・商業棟および住宅棟新築工事#1

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写真

地域の歴史的背景と自然環境を活かして
桜が彩る新しい街をつくります。

■開発地区の特徴
 本再開発の事業区域は、JR線中央線・総武線と東京メトロ有楽町線・南北線・東西線、都営地下鉄大江戸線の計5路線が乗り入れる都心有数の交通の結節点、飯田橋駅に近接する外堀沿いに位置します。
 周囲には外堀の土塁や牛込見附などの史跡や外堀の水景、春には多くの桜が咲く外濠公園など豊かな自然があり、多くの学校が集まった文教地区です。また医療施設も充実しており、まちとしてのポテンシャルがとても高い地域なので、本再開発により大変魅力的なまちになると確信しています。

■再開発の経緯
 2001年の旧東京警察病院移転決定を機に、本格的なまちづくりの検討を開始。2004年に再開発準備組合を設立。2010年に再開発組合設立が認可され、2011年4月に業務・商業棟と住宅棟の新築工事を着工しました。今後は2014年6月に建物が竣工し、2014年10月には商業エリアもオープン予定です。
 再開発では関係する人々それぞれにドラマがあります。この地で創立した前田建設工業にも様々なドラマがあったはずです。そんな人々の一つ一つの想いを大きなストーリーにまとめ、形にすることがまちづくりの醍醐味だと思います。

■再開発事業の概要
 千代田富士見の魅力を伝えるため、本再開発事業では、業務・商業棟や住宅棟などの建設、道路の拡幅と歩行者環境の充実、人々が集まる広場の整備に取り組み、自然と歴史的環境を活かしたまちづくりを計画しました。
 設計は日建設計・前田建設JVに発注し、業務・商業棟、住宅棟2棟のデザインに統一性を求めながら、地域の魅力を表現するようにお願いしたところ、「粋とエスプリ」というキーワードで的確にまとめていただきました。
 施工は前田・鹿島JVに発注し、地域のために最高の建物を造ってほしいとお願いしました。おかげさまで工事はマスター工程通り順調に進んでおり、地域に協力的な現場の姿勢は地元から大変良い評価をいただいています。来年の6月には素晴らしい建物が完成することでしょう。

■環境や地域社会への配慮
 この再開発は、地区計画に二酸化炭素排出量原単位制限を盛り込んだ環境配慮型の再開発で、各棟共に最新の高効率・低負荷技術が取り入れられています。
 そして地域と一体感のあるまちづくりを実現するため、富士見二丁目地区の商店街エリア側に街角広場を設けています。そこには東日本大震災の発生を機に、防災井戸を設け、災害時に地域の方々にも飲料水を提供できる仕組みを整備しています。
 また、業務・商業棟のオフィスエントランス・オフィスロビーでは帰宅困難者を500人程度受け入れる計画です。今年9月1日には再開発組合主催で、地元向けの防災フェアを開催しました。当日は500名を超える方々が来場され、改めてこの開発に対する皆様の関心と期待の高さを感じることができました。

■ 街区名称が「飯田橋サクラパーク」となり、業務・商業棟は「飯田橋グラン・ブルーム」、商業エリアは「サクラテラス」、住宅棟は「パークコート千代田富士見ザ タワー」という名前に決定しました。来年にはこの「飯田橋サクラパーク」で約7000人が働き、505世帯の人々が生活することになります。そして多くの方々が来場することで、飯田橋駅の乗降客は1日に約2万人増加すると予測されています。この「飯田橋サクラパーク」が起点となり、この地域がさらに発展していくことを期待しています。

太田 馨氏

飯田橋駅西口地区市街地再開発組合
事務局長

太田 馨氏

 

周辺道路整備完成イメージ

 

再開発前の状況

 

再開発のコンセプト 1.都心部の交通結節点にふさわしい飯田橋駅前の基盤整備 2.飯田橋地区のランドマークとなる業務・商業・居住機能の集積 3.外堀や外壕公園など自然を活かした豊かな緑の創造 4.歴史的環境を活かした地域のアイデンティティの確率 5.駅前の回遊性を生み出す豊かな歩行者空間の創造

 

 

 

 

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