飯田橋駅西口地区
第一種市街地再開発事業
業務・商業棟および住宅棟新築工事#5

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環境への取り組み
Carbon Zero Project

BDFを使用したダンプトラック

協力会社が保有するダンプトラックの燃料タンクを軽油からBDF に入れ替え、給油間違いを起こさないための燃料タンクステッカーと、PR用のステッカーを貼って走行しました。
※BDF(Bio Diesel Fuel)は、植物系原料から製造されるカーボンニュートラルな原料で、食用油を回収して再生したリサイクル燃料としても注目されています。

カーボンゼロ・プロジェクト

掘削土砂運搬にBDF車を導入し
CO2排出量を大幅削減

 前田建設は本再開発工事を環境経営のフラッグシップと位置づけ、カーボンゼロ・プロジェクトを推進。取り組みの柱として掘削土砂運搬車両にバイオディーゼル燃料(以下、BDF)を適用しました。当社は㈱アドバンと提携して東京都の環境基準に適合した燃料を製造し、様々な課題をクリアしてこれを実現させました。掘削工事で使用した延べ1万6300台の車両のうち9045台(約55%)をBDF車とし、施工中のCO2排出量を軽油換算で約480t-CO2削減することに成功しました。これは東京ドームのプロ野球開催日の電力25日分に相当します。

住宅棟の山留工事にAWARD-Ccw工法を採用し
汚泥削減の先駆けに

 山留工事で採用したSMW工法は、大量の建設汚泥(産業廃棄物)が発生します。前田建設ではこれを改善するため、ゼネコン数社らと気泡掘削工法(以下、AWARD-Ccw工法)の共同開発を行っており、住宅棟で試験施工を行いました。ベントナイト系安定液を用いた従来の掘削に対し、AWARDーCcw工法は気泡を添加して掘削を行い、消泡剤入りのセメントミルクで山留壁を造成します。この試験施工で発生汚泥を6割削減できる目途が立ち、その後、当社が湾岸地域で施工する高層マンション現場などで実績を上げています。

業務・商業棟では産廃管理システムを導入。
「管理よし」「環境よし」「コストよし」

 現場での最終処分量削減には、徹底した産廃の分別が必須です。本工事では、分別ヤードに配置された産廃管理担当作業員が徹底した分別管理・指導を行い、排出データを産廃管理システムで一元管理しています。
 これにより合理的で厳格な分別が実現し、「最終処分量削減によるコスト効果で産廃管理を行う」という好循環を生み出しています。

現場事務所での省エネ事例(一部)

ICTツールを活用したゼロエミッション活動

ICTツールを活用したゼロエミッション活動

分別ヤードでは専任担当の作業員が廃棄物の受付と、きめ細かな分別指導を行い、ICTツールにより排出情報(排出者名・日時・品目・数量等)の一元管理を行っています。

 

気泡掘削工法(AWARD-Ccw工法)

気泡掘削工法(AWARD-Ccw工法)

孔壁保持性能の高い気泡を用いて掘削を行い、消泡材で泡を消しながらソイルセメント壁を造成することにより、消えた泡の分だけ建設汚泥を削減します。

 

ハイブリッド重機

ハイブリッド重機

解体工事及び掘削工事ではハイブリッド重機を積極的に導入し、CO2削減に取り組みました。

 

 

飯田橋再開発作業所
業務・商業棟工事
副所長

一柳 成幸

飯田橋再開発作業所
業務・商業棟工事
副所長

一柳 成幸

 

 

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