No.64

ICI Brain CAMP STARTS ICI キャンプ スターツ#5

ICI Brain CAMP

ネットワークで人を育てていく
ICI CAMPが備えるポテンシャル

 ICIラボに続きICIキャンプが無事オープンを迎え、ICI総合センターは複合施設としての新たなステージが始まりました。研究と人材開発という機能がそろったことで、ICI総合センター全体が持つポテンシャルはより大きなものになったと思います。
 先行して稼働しているICIラボですが、従来はクローズドなチームで行っていた研究開発を、オープンイノベーションをキーワードにさまざまなベンチャー企業などとの共創で進めています。そこで感じたのは、そういったネットワークを活用した創造性の強さです。その良さをICIキャンプでも拡張し、人材開発もネットワークを活用して行っていきたいと考えています。
 当社やグループ企業はもちろんですが、ICIラボに参加いただいているベンチャー企業の方や地元の企業などにも広く利用してもらいたいと考えています。そうして形作られていくネットワークを活用して価値創造をしていくことこそが、ICI総合センターの役割だと思います。
 また、ICIキャンプは廃校を利用した施設です。少子化の影響などで、全国的にも廃校の活用は課題としてあり、ICIキャンプのような企業利用もひとつの答えでしょう。長年使われてきた校舎だからこそ醸し出す空気感は、新築の建物では得がたいもので、訪れた人にここが学ぶ場であり、成長する場であるということを雰囲気で伝えてくれます。それを活かした新たな建築が加わることで校舎にあらためて灯が入る──人材開発の施設として再利用するには、ピッタリの建物だと言えます。
 そして小学校の跡地ということは、学校の卒業生も仲間であるという側面もあります。学校に関わってきた方にも集まっていただけるような教育の仕組みを発信していくことで、地域とのネットワークも深めていきたいと思います。
 会社のための教育、個人のための教育、地域のための教育という「三方よし」の学びの場、言い換えればCSVを実現する場としてのICIキャンプのポテンシャルを、うまく引き出していきたいものです。
 同窓生というものは絆が固いものだと思います。ここで学んだ人たちによる同窓生のネットワークの輪が広がっていく──ICIキャンプがそんな場所に育っていけばいいと思っています。

ICI総合センター長 三島 徹也

ICI総合センター長

三島 徹也