規模に圧倒された現場見学。スケールも
やりがいも大きな建設業へ。
入社を決めた理由を教えてください。
学生時代は機械工学を専攻していたのですが、実は今のような仕事を考えていたわけではなく、教員になろうと思っていたんです。教育実習などにも行ったものの、自分のやりたいことではないかもしれないと思い始め、あらためて就職活動を始めました。周囲の友人が機械メーカーを就職先と考えるなか、自分自身はどうしてもメーカーで働いているイメージが持てずにいました。そんなとき研究室の教授から前田建設で仕事をしている先輩の話を聞き興味を持ちました。大学内で開かれた会社説明会に参加。そこでリクルーターの方と意気投合し、何度か現場見学などにも連れて行ってもらうことで「この会社で働いてみたい」という思いが膨らんできました。今まで見たこともない巨大な機械が現場で動いているのは圧巻でしたから。
前田史上最大のシールド工事現場。
その高いハードルを成長の糧にしたい。
今の仕事について教えてください。
私が携わっているのは、「中央新幹線第一首都圏トンネル新設(梶ヶ谷工区)」というリニア新幹線が走行するためのトンネルを掘るシールド工事の現場です。トンネルの全長約36.9kmのうち、約12.2kmを前田建設を中心としたJVが施工するというもので、工期がおよそ8年という長期にわたる規模の大きな現場になります。そこで私は施工機械の設計や計画、それに伴う見積もり、現場管理などを担当しています。このトンネルは直径14mという前田建設が過去経験したことのない大きさです。当然初めてのことばかりなので、あらゆることを想定しながら綿密に準備を進めなければなりません。例えば設計するシールドマシンのことだけでも、メーカーから提案された設計に対して現場の状況やスケジュール、コストなどを踏まえ、こちらから事細かに要望を伝えて何度も話し合いを重ねなければなりません。「スケールの大きな仕事がしたい」という思いが強かった私ですが、さすがにこの現場で働くことがわかったときは、緊張感が走りました。ですが、今はこの機会をポジティブに捉え、自身が大きく成長できるチャンスと考えています。
さまざまな情報を集めることで、知識の
空白をなくし、成功の可能性を高める。
今の現場でやりがいや達成感を感じる瞬間はありますか?
私がこの現場に来てまだ4ヶ月ほどですし、工程もまだまだ準備段階です。ですので、今すぐやりがいや達成感を感じることはありませんが、想像するにシールドマシンが動き始めて無事に工事がスタートできたときが最初の達成感を感じるタイミングでしょう。初めて尽くしの現場だけに、シールドマシンが動き始めるときがもっとも想定外のことが起きる可能性があります。たぶん私にとってこの現場で一番緊張感が高まる瞬間になるでしょう。なので、幸先良いスタートを切るために事前の準備は万全にしておきたいと思います。そのためにも今から情報収集は積極的にやっておきたいです。例えば、他の現場でJVに参加して大規模なシールド工事を経験した方に話を聞いたり、その現場の写真や資料を提供してもらったり、メーカーの方からも引き出せる限り情報を引き出したいと思います。多くの情報をもとに、トラブルの起きる可能性を極力減らしておく。そうすれば自ずと達成感を味わえる瞬間が訪れると思います。
現場の所長が最高のお手本。考え方も営業の手腕も吸収したい。
仕事をする上でお手本にする方はいますか?
それは間違いなくこの現場の所長です。所長は現場のあらゆるところに目を配り、常にいくつも思考を巡らせ、多くの選択肢から最適な判断を下せる方です。私は上司や先輩に対しても違ってるなと思ったことは遠慮なく反論してしまうような性格ですが、所長から指摘されたことは「なるほど、確かに」と納得してしまいます。自分の考えていることのひとつ、いや、ふたつ先を見てる感じです。また、所長は現場での業務だけでなく、仕事を取ってくる“営業力”にも長けています。これまで所長の力でいくつも大きな案件を取ってきた実績がありますから。こうした優れた所長と同じ現場で働ける間に多くのことを吸収し、少しでも所長に近づけるよう成長していきたいと思います。
ある1日のスケジュールOneday Schedule
- 8:00
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出社、朝礼
- 8:15
現場巡回
- 8:30
設計・計画・協力会社打ち合わせ
- 12:00
昼休み
- 13:00
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設計・計画・協力会社打ち合わせ
- 16:00
現場巡視
- 17:00
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内業
- 18:00
-
退社
今後のキャリアについてCareer
自らが現場の主体となり管理
できる役職を目指して。
この先の目標としては、まずシールド工事現場の監理技術者になりたいと思っています。今以上に責任も重くなる立場ですが、現場での中心的な存在として手腕を振るいたいと思っています。そして、その後はシールド工事現場の所長となって、現場の管理はもちろん、仕事を取る(入札など)立場へとステップアップしていきたいと考えています。
※所属およびインタビュー内容は、取材当時のものです。