INTERVIEW現場での経験を重ねて
知識や技術を吸収し、
自分を着実に高めたい。

土木施工管理 / 2017年入社

児安 匠平

高校生のときは野球部に所属。大学では建築都市環境学系を専攻した。じっとしているのが苦手でデスクワークは向かない、外で動き回る仕事がしたいと思っていたので、就職の際はゼネコンに絞って活動した。入社後は高速道路などの土木工事の現場で、経験を重ねながら知識やノウハウを吸収している。

応募方法も面接のやり方もユニーク、自分の人柄を評価してもらえたと感じた。

前田建設に入社した決め手は何だったかを教えてください。

前田建設に入社を決めたのは、選考方法がユニークだったからでした。まず応募の際は、エントリーシートだけでなく、自己PRの動画を撮影して添付するように指示があったんです。今思えばたいしたPRはできなかった気がしますが、文字や写真だけでなく、話し方や立ち居振る舞いなど生身の姿を見ることで、人柄を評価したかったんじゃないかと思っています。面接の方法も変わっていました。面接の15分ほど前に、レゴブロックを使って自分が表現したいものを自由につくってくださいと言われたんです。慌ててつくって部屋に入ったら、面接官が8人並んでいました。8対1で、まずレゴブロックで何が表現したかったかを説明しないといけないんです。ちょっと面くらいましたが、面白い会社だなと思いました。8人で面接するのも、面接者の個人的な好き嫌いでの採用を避け、フェアな評価をしようとする姿勢の表れだと感じたんです。こんな方法で内定通知をもらったら、さすがに自分の人柄や個性を認めてくれたんだなと嬉しくなります。それでためらうことなく前田建設に入社を決めました。

高速道路の橋梁下部工事の現場で施工管理の責任者という立場で働く。

これまでのキャリアと今の仕事について教えてください。

入社後の約1年間は、専門知識や現場の仕事の基礎を学ぶ研修期間でした。そのあと青森県の六ケ所村で約2年間、次に神奈川県の秦野市でも約2年間、土木工事の現場を担当したあと、2021年9月から茨城県の阿見町で首都圏中央連絡自動車道の高架橋の橋梁下部工事を担当しています。工事は全体では7kmほどの規模ですが、私が担当しているのはそのうちの400mほどの工区になります。橋梁下部工事というのは、橋を支える橋脚をつくるもので、その上に他社が橋梁を架けることになります。私が担当している工区では13本の橋脚を立てる計画で、完成までにはあと1年程度を予定しています。橋脚を構築するために必要な深さまで掘削し、基礎の部分から順次構築を行いますが、規格が非常に厳しく、ミリ単位での精度を求められます。私が担当する工区では私が施工管理の責任者という立場になり、私の上に工事全体を管理する責任者、私の下に後輩が一人いるという体制です。もちろん困ったときにはその都度上司に相談してアドバイスをもらっています。

竣工検査に必要な書類を自分主体でまとめ上げ
ステップアップを実感した。

これまでの現場で印象的だった仕事は?

いちばん印象に残っているのは、今の現場のひとつ前、神奈川県の秦野市で新東名高速道路を担当したときのことです。これは橋梁下部工ではなく橋梁の上部を手がけた仕事でした。私は工事の途中から加わって、4本つくる橋のうち2本はすでに完成していましたが、残りの2本を完成させ、初めて竣工検査を経験しました。竣工検査は工事終了時に発注者の要求品質を満たしているか等を確認するための検査で、書類検査と現場検査があります。そのとき私は所長と監理技術者の直下にいる立場でチャレンジングな業務でしたが、上司のアドバイスを受けながら、私が主体となって検査書類を全部まとめ上げました。こんなふうに若手に少しずつ仕事を任せて経験を積ませる、もちろんそのための助言はしっかりしてくれる、そんな社風が浸透しているのが前田建設のいいところです。新人のうちは現場を動き回って仕事の流れを覚えるだけで精一杯ですが、徐々に発注者に提出する書類づくりや工程表の作成などを学んでいくことになります。それまでより一歩先の段階に進んだことを実感できた経験なので、とても印象に残っています。

ただ仲良くなればいいというわけではなく
わだかまりのない信頼関係を構築する。

仕事をするうえで大切にしていることは何ですか?

現場ではさまざまな協力会社の作業員の人たちといっしょに仕事をします。立場としては私が協力会社の作業員の方と直接話をすることで、作業間等の調整を行い現場を進めるのですが、向こうの方が年齢は上で経験も豊富な方が多い。そんな方々と、お互いが気持ちよく、効率的な仕事を進めるためのコミュニケーションの取り方にはいつも気を配っています。どの業務もですが、現場では特に人間関係の構築は重要です。ただ仲良くなればいいというものでもないと思っているんです。変なかたちで親しくなり過ぎると、なれ合いみたいになってしっかり指示を守ってもらえなくなる心配がある。けじめは大切なんです。ただ、向こうの方がそれぞれの分野での専門知識は豊富なので、教えてもらいたいこともある。いろんな知識や技術を吸収したい。でも下手に出過ぎると甘く見られてしまうので、適度な距離感をどう取るか。互いにわだかまりなく働ける雰囲気をどう築いていくか。これまでの現場での上司や先輩の振る舞いを参考にしながら、自分なりの工夫をしているつもりです。人づき合いは嫌いな方ではないので、そんな気配りも自分を成長させるための経験のひとつだと思っています。

ある1日のスケジュールOneday Schedule

7:30

事務所に到着

8:00

朝礼

8:30~
12:00

現場

12:00~
13:00

昼休憩

13:00~
17:00

現場もしくは内業

17:00~
19:00

残業

19:00

退社

今後のキャリアについてCareer

あと5年ほど経験を積んで監理技術者を目指したい。

今は現場の一区画の施工管理を担当していますが、あと5年ぐらいを目途に工事全体を管理する監理技術者を目指したいと思っています。そのための資格としては1級土木施工管理技士が必要なんですが、これはすでに取得しました。今はとにかくいろんな現場を体験して先輩の仕事に学びながら、必要な力を着実に身に着けていきたいと思っています。

※所属およびインタビュー内容は、取材当時のものです。

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